- 秋葉広島市長より日程変更要請
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6月29日 秋葉忠利広島市長より、講演会の日程を変更してほしい(8月6日開催中止)を要請する公文書がFAXされてきました。
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日本会議広島 御中
- 田母神俊雄氏の講演会について
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貴団体が、本年8月6日、広島市内において、前航空幕僚長・田母神俊雄氏を講師に迎え「ヒロシマの平和を疑う」と題した講演会を開催するとお聞きしています。
表現の自由という視点で考えれば、何時何処で何を発言するかは自由であり、当然の権利ではありますが、広島市の立場は以下のとおりです。
御承知のとおり、8月6日は、人類史上最初の原子爆弾が広島に投下された日であり、被爆者や原爆死没者の遺族をはじめ世界中の人々にとって、原爆死没者の霊を慰め世界の恒久平和を祈念する掛け替えのない日です。
広島市では、8月6日を条例により「平和記念日」と定めており、「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」を開催するとともに、市内各地でも慰霊祭や平和の記念行事が行われるなど、一日中、原爆死没者の慰霊と世界恒久平和への祈りで包まれます。
そうした日に、広島の地において、マスコミに注目され市民への影響も大きい田母神氏が、「ヒロシマの平和を疑う」という演題で講演されることは、夜明け前から心静かに原爆死没者の慰霊を行う被爆者や肉親を失った遺族の悲しみを、いやが上にも増す結果となりかねません。広島における8月6日の意味は表現の自由と同様に重要なものと考えています。
つきましては、こうした事実に思いを致し、被爆者や原爆死没者の遺族をはじめとした多くの広島市民の心情に御配慮をいただき、講演の日程の変更を御検討いただければ幸いです。
平成21年(2009年)6月29日
広島市長 秋葉 忠利
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田母神 俊雄 様
- 広島での講演会について
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日本会議広島の主催により、本年8月6日、広島市内において、貴殿が「ヒロシマの平和を疑う」と題し講演されるとお聞きしています。
表現の自由という視点で考えれば、貴殿が何時何処で何を発言するかは自由であり、当然の権利でありますが、広島市の立場は以下のとおりです。
御承知のとおり、8月6日は、人類史上最初の原子爆弾が広島に投下された日であり、被爆者や原爆死没者の遺族をはじめ世界中の人々にとって、原爆死没者の霊を慰め世界の恒久平和を祈念する掛け替えのない日です。
広島市では、8月6日を条例により「平和記念日」と定めており、「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」を開催するとともに、市内各地でも慰霊祭や平和の記念行事が行われるなど、一日中、原爆死没者の慰霊と世界恒久平和への祈りで包まれます。
そうした日に、広島の地において、マスコミに注目され市民への影響も大きい貴殿が「ヒロシマの平和を疑う」という演題で講演されることは、夜明け前から心静かに原爆死没者の慰霊を行う被爆者や肉親を失った遺族の悲しみを、いやが上にも増す結果となりかねません。広島における8月6日の意味は表現の自由と同様に重要なものと考えています。
つきましては、こうした事実に思いを致し、被爆者や原爆死没者の遺族をはじめとした多くの広島市民の心情に御配慮をいただき、講演の日程の変更を御検討いただければ幸いです。
-お問い合わせ-
市民局 国際平和推進部 平和推進課
電話082-242‐7831
FAX082-242-7452
メール送信peace@city.hiroshima.jp
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